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純愛と厨二があればとりあえず生きていける安上がりな冥土。
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御影さんのサンプルテキストを読んだ感想という名の心情ダダ漏らす場

どうもこんにちは。
御影さんのサンプルシナリオ読んだぜー、そんなあなたにお送りしたいゆな日記。
今回は、いつも以上に人に読んでもらうことを考慮していない記事です。
何というか、自分の中でぐるぐる渦巻いてるなんとも言えない感情を吐き出すためのものでしょうか。
王様の耳はロバの耳ではありませんが、誰得すぎる心情の羅列を吐き出すために文字に起こしただけのものです。

読み進める方はご注意を。我ながらきもいです。
加えて、シナリオライターの御影さんがツイッターで公開していたサンプルテキストについて延々と触れているだけの記事なので、それを読んでいない方もとりあえずお引き返しください。
読んだ後でまた来るかどうかはお任せします。
アカウントは(@mikage_work)ですので、お暇な方は読んでみるといいと思います。

それでは上記の注意を読んだ上で尚も進むという暇人のみお付き合いください。



◆◆前書き

まあ何といいますか、最初にこのシナリオを読んだ時にものすごい衝撃だったんですよね。
最近キャラゲーとか厨二ゲーしかやってなかったからというのもありますが。
執筆という意味ではこんなシナリオ書ける気がしないと言う衝撃もありましたが、本当に色々と感じ入ることがあったので自分の中で整理する意味も含めてとりあえず全部吐き出しました。
まあ、設定である生贄とかそういうの読まないで小夜のシーンまで行ったからこその衝撃だったんですけどね(
気が向けば文章を修正したりして読みやすく記事としてまとめ直すかもしれません。


◆◆キャラクターについて+α
とりあえず二周読んで、気になったポイントを書き出しました。


◆雪村陣
学園の二年生。
施設の子。妹と一緒に施設に預けられた。親には捨てられた(らしい)。
「延命よりも思い出を選んだ」
「“彼女たちが望むものを与え、望むことを叶える”」
部屋は前任者と同じ、1階の左手側。
陣の『感性』が必要。
報酬は二億。前払いで一億。
前金だけでも施設を救える。
施設には母親代わりの園長と、子供が9人。通いの大人が二人。
『他人を殺した金で家族を守る人間は、けっして誠実であってはならないのだ』


◆御蔵姫子
長い髪、赤い瞳、生きている人間とは思えない整った容姿。
メイド服。
着物も着る。
「お金というものは、どう貯めるかより、どう使うかに“人間”が出ますから」
穀物、商業の神。
素直に受け取るならお稲荷さん。
「実体のある豊穣の神としての私を、この国ではシステム的に保護し、手厚く扱うことでその恩恵を受けている」
「陣くんから知識を得るためには、コミュニケーションという過程が必要となります」
「私が花が好きだから」
寝る必要はない。
求めていること→『人が人らしくあること』『可能性の成長』
妙によく食べる。
お風呂とホールは掃除する。
自然物であれば分解・再構築できる。
「……ありえないことに、親友だったと、私は思っていましたよ」


◆ピリッタ・マネキン
小さい。
お馬鹿。
両親がフィンランド人。日本生まれの日本育ち。
サイドでまとめた金色の髪。
料理が上手い。
餓死しかけた経験あり。「食べるということは、生きるということ」
屋敷で一番年上。
屋敷に来て半年。
両親と死に別れてる。
『独創的だよね』と言われる一般人。


◆黒崎明日香
白いゴスロリ。
増加のような冷たさを湛えている。
体は丈夫ではないらしい。
「……明日香は死にたくないから」
「良くも悪くも自主的にここにいる」
屋敷に来て三年。「……正確には3年じゃなくて、2年10ヶ月」
本とかゲームとか服とか注文してる。
親に捨てられて施設にいたけど、火事になって閉鎖されて屋敷に来た。
話すのが苦手。
雪が好き。
「……あと、もし明日香がいなくなったら陣を頼りなさい」
今日香との共生関係。
;■ あおい(私服 ※明日香ルートのラストにも出てくる女の子。


◆黒崎今日香
黒いゴスロリ。
明日香の双子の姉。
屋敷に来て三年。
運動神経はいい。
「明日香ちゃんがいるなら、今日香もここにいるよ」「明日香ちゃんが出るなら、今日香も出るよ」
夏が好き。
お化けは嫌い。
曰く、壊れている。生きている人形。
一度聞いたことは覚えられる。
「……依存してるって思われてるだろうけど、もっと壊れてて、本当に誰かに言われたことしかできない」


◆比良坂小夜
学園なら二年生。陣と同い年。
銀のきれいな髪。
生気というものが感じられない。
墓参りしている。
「あのお屋敷で一番おかしいのが私だから、気を許さないで」
「姫子よりも私のほうが危ないから」
屋敷に来て六年。
男から魅力があると言われて「困ったなぁ」
「でも、困ったのは、こんなときでも私に優しくしてくれる男の子がいるんだって、わかっちゃったからなんだよね」
胸はでかい。
外のことに無関心。
相手の心情を拾うのが上手い。
「じゃあ、やっぱり陣くんは、私のために用意された王子様なんだね」
子供の頃、少しの間だけ施設に預けられてた。
「親友なら約束を守って、姫子」
『脱落』


◆守屋信司
姫子にくん呼びされる。
曰く、心配することが仕事。
守屋側からは干渉しない方針。
『意外なことに、小夜の名前を聞いて、守屋が表情を歪めた。』


◆雪村要
陣の妹。
曰く猪突猛進。
屋敷に来るのは確定。
表向きは優等生。
人目のないところでは陣に甘えたがる。
本性はハムスター。
貧血持ち。


◆舞台設定
陣の仕事は日給5万円。

映像で風景を出してる。夜空は少々ぎこちない。
1階の右手はサロン、奥に娯楽室と図書室。
左手に世話役の部屋、台所と食堂と洗濯室。
まっすぐ奥が庭とお風呂。
2階に女の子の部屋。部屋は8つ。
今日香と明日香は同じ部屋。
屋敷の裏手に林、進むと花畑。

女の子たちには全員身寄りがいない。
テーブルのCG指示から、少女は増える見込み。

前の世話役の人は半年以上はいた。
→ピリが来たのは半年前。



二周目でしたが、このキャラクター情報をまとめつつ読んでて、妙に今日香のポイント少ないなーと思っていた所で、
姫子が「意識から外している娘がいる」と今日香の存在を指摘しました。
何というか、御影さんのシナリオ組みに素直に感心してしまいましたね。プロの方を相手に失礼な物言いですが。



◆◆読み手としての視点
それでは、内容に触れていきます。
この段階では全体としてどんなシナリオ展開にし、どんな落としどころを考えているのか分からないので、まずは素直に読んでみることにします。
つまり、「誰を選ぶのか」。
最初に結論から示しますが、「選ばない」選択を許さないとするならば、個人的にはピリが候補となります。


◆「選ぶ」という行為
まずは、「選ぶ」という行為について考えてみましょう。
個人的に普段感じていることですが、一般的なADVゲームは攻略するヒロインを選んでいる裏で、攻略しないヒロインを選んでいる事にもなります。
例えば、主人公の選択により救われるヒロインがいたとすれば、そのヒロインを選ばないルートではその少女は救われません。
このゲームのシステムはそれを主人公が知覚できるようにしたものだなと、最初に感じました。
仮に、陣が「選んだ」少女がその後どうなるか陣が知らなければ、守屋などから「屋敷から出た」などと言われれば、陣は苦しみなど感じません。
多少寂しいなと思いつつも、「選ばなかった」少女との仲を育み、ルートへと進んでいくことでしょう。
これはそのまま一般的なADVゲームの構造そのものです。
しかし陣は小夜によって「選んだ」少女の結末を見せつけられ、姫子に呪いを植え付けられます。
ここで、一般的なADVと同じだという先の例も統括して考えると、「誰を選ぶのか」と同時に「誰を選ばないか」という二つの視点が生じることが分かります。


◇誰を選ぶのか
前者の視点ではヒロインが死に行く様を、後者の視点では死の影響を、それぞれ想像することになります。
(ここでは誰のルートに入りたいからそれ以外を選ぶという消去法は排除します)
御影さんのツイートによると、誰を選ぶのかと言う問いに対して、今日香を選んだ人が4人いたそうです。
この4人が仮に『壊れている明日香ならば死を命じた所で彼女は苦しまないだろう』と言う思考をその選択の裏にしているとすれば、
それは前者の視点に重きを置いていることになります。
基本的には前者の視点の方が取りやすいです。
現状の3人が揃っている状況までを想像すればいいからです。
選ばれた少女が何を感じるか、想像することはそう困難ではありません。
今日香は素直に身を捧げ、
明日香は絶望しつつも身を任せ、
ピリはあるいは最後の最後まで生に執着するでしょうか。


◇誰を選ばないのか

しかし、後者の視点、選ばれた少女が消えた先を想像することは難しいです。
その状況は基本的に“未知”です。
その選択を迎えるまでのシナリオで誰かを喪った状況というのは本質的にあり得ないため、想像するためのピースが決定的に欠けています。
なので、直感的には前者の視点の比重が重くなります。


◇今日香を選ぶということ
個人的には、今日香を選ぶという選択肢は序列としては最下位です。
今日香を選択するにあたって、後者の視点の方が比重が重くなるからです。
素直に受け取れば、陣はピリと明日香の代替にはなり得ます。
一方で、明日香にとっての今日香の代替には決してなり得ません。
仮になり得るとしたら、それは陣がその価値観を崩壊させ、明日香に全てを捧げた時のみでしょう。
なんとなく、今日香を選んだ際の明日香ルートのBADENDのような香りがします。
今日香を喪った明日香は陣を恨むか、あるいは崩壊するか、それとも空っぽになるか。
他の組み合わせよりも圧倒的に強烈な変化が生じることは想像に難くありません。
その衝撃が、他のどの選択よりもきついものになるだろうと言う判断が、この序列の理由となります。


◇明日香を選ぶということ
明日香を選ぶという選択肢の序列は二位です。
前者の視点で見ると、現状で姫子に食われることを恐れている描写があるのは明日香だけです。
しかし一方で、この屋敷には自分の意志でいるとのこと。まあ何かの理由があるのでしょう。
加えて、リアリストじみた言動であるようにも感じられます。
先に、明日香は死にゆく際に絶望しつつ受け入れるのではないかと想像したのにはそんな理由があります。

そして後者の視点。
シナリオ中で示されていたように、明日香が選ばれた際は今日香は陣に依存することになります。
それ以外にはこの時点では変化しないだろうことが想像されます。
ピリはどうなるでしょうか。
後述しますが、ピリのみは誰かが選ばれた後の状況をプロローグ終了時点ではまだ経験していないはずです。
厳密に言えば陣が屋敷を離れている3日間は小夜を喪った状況を経験していますが、その時のピリについて描写されていないので現状では判断できません。
彼女の変化を予想すると、生贄と言う事実に衝撃を受けつつも必死に平静を保とうとする、と言った感じでしょうか。
最も、彼女とて姫子の生贄候補として呼ばれたことは把握しているはずなので、表面上は何の変化も現れないことも想像できます。
そう言った意味では、ピリの反応はこの屋敷という閉鎖世界が異常な場であることを感じさせる現実感の代名詞のような存在になるような気がします。
一方で、双子を喪って全く変化を示さないだろう今日香は、今日香自身と、そしてその場の異常さを感じさせる存在になるのではないでしょうか。


◇ピリを選ぶということ
そしてピリを選ぶという選択肢。
この選択のみが今日香と明日香の共生関係を壊さない選択となります。
良くも悪くも二人の関係性は閉じているため、二人で一人のように外界に作用するようなものでしょうか。
ピリを喪ったことで屋敷の空気は一変するでしょう。
が、これもまた後述しますが、小夜を喪ったことで補充として恐らく要が呼ばれます。
言い方は悪いですが、屋敷の空気を色付ける役割はピリ以外にも割り振れるものです。
変化による影響という意味では、最もピリの影響が弱いと考えられます。

ここまで書いていて結局消去法じゃんと気付きましたが、ピリを選ぶ理由は以上のようなものとなります。
自分へのショックが最弱になりそうな選択肢を選ぼうとしている辺りなんとも自分でアレな感じですが。
自分で自分が嫌になりそうな感じがします。
これで要や別のヒロインまで選択の範疇に入ってきたら死にそうです。



◆「選ぶ」行為の裏側へ
と、ここまでは素直に「選ぶ」前提での思考実験です。
ここからは、そもそも「選ぶ」と言う行為にあれこれ疑問をぶつけてみようという感じです。


◇陣という主体
直感的に妙であると感じますが、『姫子への貢物が食べごろになるまで世話をするのが陣の仕事』であるのにも関わらず、姫子へ捧げる少女を選ぶのもまた陣です。
何をもって、姫子にとって少女が食べごろになるのかが現状では不明なのでなんとも言えませんが、
食べ頃になった『花』を摘むのは、食べる姫子自身でなければおかしいです。
絶望感として、陣自身が選ぶのと、姫子が無作為に選ぶのを見せられるのと、どちらが強いのかは人によって感じ方が違うと思いますが、
少なくとも姫子にとっては『陣が選ぶ』ことが重要な要素となるのでしょう。
もっとも、それだと『選ばされた』小夜が姫子にとって『美味しい仕上がり』となったという事実に疑問が生じますが。
その辺は小夜の内面的な問題であるようには感じられるのですが……


◇選ぶのは『そもそも1人だけ』なのか

陣の前任者――三十代の女性らしい――は小夜の言葉によると少なくとも半年以上は屋敷に勤務していたことになります。
前任者が辞めた理由は壊れたから。すなわち、選ばされたからです。
そして、ピリが屋敷にやってきたのは半年前。
整理するまでもなく、前任者が選んだ少女の補充としてピリがやってきたと想像することが出来ます。
次に、ピリの『前任』が選ばれてから小夜が選ばれるまで姫子が一度も食事していないとすれば、
姫子にとっては半年間の断食は『久しぶりの食事だった』と言う感想を与えることになります。

ここで、考えるべきは
・守屋がこの時点で小夜を食べたことに驚いたこと
・陣が2億を得るために提示された期間が3年間であること

です。
少なくとも、守屋にとっては姫子のこのタイミングでの食事は想定外であり、また彼の発言から姫子に食べる食べないの選択権が少なからず存在しているように感じられます。
つまり、姫子にとっては半年の断食は久しい期間と感じられるものの、まだまだ断食を続けることが可能であると考えられます。
そして、陣の着任期間の3年という条件。
これは完全に想像でしかありませんが、もし仮に『姫子が食事を我慢できる期間は最長で1年』だとすれば、陣は必ず最低でも3人を捧げることになります。
"あなた"は誰を選びますか?、と言う御影さんの言葉そのものに疑問を投げかける形となりますが、この物語は3人全てを失う結末が待っているような気もしました。
ゲームや小説という媒体で書くには3年という期間は些か長いので考え過ぎな気もしますが、最後の『3人の少女たちを殺すために。』と言うフレーズも少々ひっかかります。
とりあえず、陣が選択を迫られるスパンがどの程度の長さなのかというのも、ポイントの一つとなるように感じました。


◇補充の少女
そして少し戻り、ピリが補充としてやって来たのではないかという仮定。
これは御影さんがtxtファイルに残しているメモから確定していることですが、この後のシナリオで要が屋敷に来ることになります。
また、明日香ルートのラストで陣のいる施設の女の子、あおいちゃんが登場するらしいです。
素直に考えれば、要は小夜の補充要員として選ばれると考えられます。
そうなれば選ぶ度に選択肢が一新されていくことになり、突き詰めて考えれば要を始めとしてピリ、明日香、今日香を選ばず追加の少女を選び続けるという選択も可能となってきます。
まあ、要を選んでしまえば前提である『自分の家族を守るために他人を殺す』と言う陣の大義が無くなってしまうため、選択としては根本的に成り立たないのですが。


ここまで考えた所で残る疑問がニつ。
何故、姫子は世話役に『選ばせる』と言うルールを敷いたのか。
彼が頑なに『誰も選ばない』ことを選び続けた場合にはどうなるのか。
前者に関してはシナリオで明かされることでしょう。
後者に関してはゲームシステムとシナリオによってそもそもそんな疑問を挟ませないことは十分に可能です。
プレイヤーは与えられた選択肢からしか選ぶことは出来ませんから。


◆小夜について
そして読者の視点として最も気になるのは小夜の存在でしょう。
個人的な印象ですが、このプロローグでは小夜が最も存在感を放っています。
彼女が言った「あのお屋敷で一番おかしいのが私だから、気を許さないで」「姫子よりも私のほうが危ないから」と言うセリフの意味。
姫子と交わした約束の内容。
そしてお姫様。
何かこう、色々なキーを抱えたまま死んでいってしまったような印象です。
守屋も彼女と何らかの関係があるような描かれ方がされているような気もしますし。
6年というこの時点での屋敷の最古参の少女。
誰かのルートでは小夜の過去に触れていくようなシナリオもあるかもしれませんね。




◆◆書き手としての視点
ここまで読者側の視点で読んでいきましたが、なんとなく創作意欲を掻き立てられたので、書き手側の視点でも見てみます。

◆ゲームというシステム
このシナリオの肝はADVゲームという形式を取ることと、『一周目』です。
小説などの媒体では選択肢という分岐の仕方は取りにくいです。
ピリの章、明日香の章、今日香の章などと言って全く違う選択をした世界を別の章で書くことも可能でしょうが、主人公への自己投影という意味ではADVゲームによる効果とは比べ物にはならないでしょう。
慣れ親しんだ選択肢というシステムこそがこのシナリオを活かすことは直感的に分かります。

そして『一周目』。
このシナリオでは選択によってその後の世界はガラリと変わりますから、共通シナリオというものは『最初に誰を選ぶか』と言う時点までと考えられます。
そして初めて陣は捧げる少女を『選ぶ』。
この苦しみ、言ってしまえば二周目は『慣れて』しまいます。
世界観を見ないでプロローグを読み進めたゆなさんなわけですが、小夜を選ばされた衝撃は半端無かったです。
小夜が一番可愛いかなーとか思ってた矢先のアレですから。
しかし、その衝撃は“未知”であったが故。
この文章を書くためにプロローグを読み直した段階では流石に衝撃というほどの感情は感じませんでした。
当たり前です。
そして、これと同じことが後の選択にも言えます。
自分が『選ぶ』ことで少女を殺す苦しみを知らないのは一周目だけであり、二周目以降はもう知ってしまっています。
苦しいことには変わりありませんが、先の例に合わせて言えば衝撃が桁違いでしょう。
そもそもの前提を覆してしまいますが、二周目なんかプレイできない方がこの『選ぶ』という要素を最大限に活かせるようにも思えるくらいです。
その辺のどうしても発生してしまう言ってしまえば『劣化』を御影さんがどう考えているのか、個人的には気になるところです。


◆神様というシステム
次に全く別の視点から見ます。

ご存知の通り()、重度の設定厨のゆなさん的にはこの世界観そのものをあれこれ考えたくなります。
姫子の言う「穀物、商業の神」と言うのは素直に受け取るのなら伏見稲荷のお稲荷さんであることが推測されます。
つまり八百万の一角であり、キリスト教的な愛の神、ユダヤ教的な裁きの神とは全く別の存在です。
それが何を意味するかというと、『神の性質そのものは物語の根幹足り得ない』ということでしょうか。
八百万の神は宗教色が現代日本においては非常に薄く、教義のようなものは一般的には存在しません。
隣人を愛せ、十戒を守れ、そう言った神が存在することによってもたらされるモノが存在しないように思われます。

ここで神という機構は、生贄というインプットと、国家の繁栄というアウトプットによって定義づけられるただのシステムのようなものです。
形としては信仰を糧として恩恵を与えると言う分かりやすい神の像と似通っています。
生贄というのは、天災などの人知の及ばない現象に人間が心の拠り所として設定した犠牲であるような印象であるため、生贄によって繁栄がもたらされるというのは個人的には結びつかないのですが
そもそも、姫子は少女を食べることで何を得てることが出来るのか。
どういった形で国家に繁栄をもたらしているのか。
そういった前提の疑問も感じます。神通力の存在こそ彼女自身が示しましたが、神と言う存在については曖昧なままです。
また国家の繁栄というアウトプットをもたらす以上、姫子と契約を交わしているのは国家そのものであると考えられます。
では、一体いつ、誰が、どこで姫子と契約を最初に交わしたのか、とか考えてしまうのが設定厨です。


◆ハッピーエンド
こういった見方をする前提として、『誰も選ばず、苦しみなど無いハッピーエンドを迎える』と言う選択が許されるのかという思考があります。
efの千尋ルートでは結局千尋は全ての記憶を失ってしまいます。
eden*では何をどうしたってシオンは寿命に逆らえず死んでしまいます。
これはこれで物語として完結していますが、ハッピーエンドかと言うと多くの人が首を振るでしょう。
病、寿命。今回の姫子がそれと同じ存在であれば、選ばないという選択は決して許されません。
要するに前提条件ですね。記憶障害は直せない、寿命は伸ばせない、神への生贄は途絶えさせられない。
姫子が人格を持っているため分かりにくいですが、御影さんの設定する姫子がそういった『前提』であるのか否か、というのが個人的には気になるところです。


◇姫子ルート

もっと簡単に言えば、姫子をルートヒロインとすることが出来るのかということですね。
姫子をヒロインとする場合、それは他のあらゆる選択とは独立したグランドルートとして設ける他ありません。
他のヒロインの個別ルートがどんなシナリオになるかは現段階では想像するしかありませんが、内容によっては姫子に対して憎悪や殺意を抱くようなこともあるでしょう。
あるいは人とは決定的に違う存在を相手に絶望や無力感、はたまた憐憫を感じることもあるかもしれません。
神様がヒロインになるゲームは少なくありませんが、このような役割を振られた神という機構をヒロインにするとしたらなかなか難しいように感じます。

ゲームだからこそ可能である『最初から始める』と言うボタン。
全ての選択、全てのエンディングを経て、多くの知識を得た"あなた"と言うプレイヤー。
メタ的な視点になりますが、一周目の"あなた"と最後に読み進めている"あなた"は別の存在と言えます。
そんな"あなた"の存在により、陣に小夜を『選ばない』と言う選択を用意することも可能です。
分かりやすく言えばルートロックというやつです。全てのフラグを回収することで、あの瞬間にそれまでは存在しなかった選択肢を発生させる。
ファイナルファンタジー8のエンディングをなんとなく連想しましたが、そう言う設定を個人的には考えてしまいます。

夏空のペルセウスで言えば、透花ルートでしょうか。
すぴぱらで言うならば、アリスルートが実装されていればこんな感じになるのでしょうか。
(夏ペルの透花ルートは鏡遊さんみたいだけど。むしろ恋って上のハッピーエンドか分からない側ですわ)
他のヒロインを前座に落とし込めてしまう、全てのルートを包括するようなグランドルートと言う存在の是非はこの際は置いておきます。
なんの憂いも心に残さず、全員が笑っている結末を見たい。
自分で言うのもなんですがそんな甘っちょろい根性なもので、どうしてもそうした展開をこそ望んでしまいます。
と言うか、自分が書くとしたらそんな救いを用意したくなります。
もっとも、全ての少女を食い尽くした姫子をこそ陣が選ぶと言うシナリオ展開も十分に有り得るので上記の云々はゆなさんがすっきりするためだけの妄想に過ぎませんが。
どうでもいいけど、このシナリオだと小夜と姫子が陣を取り合う展開しか想像できぬ。


◆グランドルートを導入すると言うこと
しかし、こうしたルートを導入すれば、それはシナリオの前提である『選ぶ』と言う要素を完全に否定することになります。
『あなたは、いくらもらえれば人を殺せますか? 回答する必要はありません。考えてみてください』
孤児院を救いたい、でも少女を生贄には捧げたくない。
端的に言って、ワガママです。選ばないことを選ぶ、なんていうのはお金という強烈な力を前にすれば道理を知らない子供の理論に過ぎません。
苦しみながら捧げるヒロインを『選ぶ』。
この作品のコンセプトは一言で言えばそんなところで、上記のグランドルートは苦しみと言うコンセプトを破壊するためだけのご都合主義にほかなりません。
それが"あなた"にとって救いとなるのか。
はたまた、最後まで選び続けた"あなた"に水を指すことになるのか。



◆◆後書き
とりあえずノンストップで一気に吐き出したらこんな感じになりました。
多分に支離滅裂な感じがしますがご容赦ください。
とりあえず公開しますが、自分でも読みなおしたりして適宜加筆修正していくと思います。
この記事に意味があるのかというとありません。いつも以上に自己満足です。
そんな感じで、お付き合いいただいた方にはお暇なのねと呆れつつ感謝を。
長文乱文、大変に失礼いたしました。

最後に。
別にminoriさんの作品で例をあげてたのには深い意味は無いよ、うん。
D.C.やったけど音夢ルートの細かいところとか覚えてなかっただけです。

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